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栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
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再び「宇都宮まちづくり市民会議」関連の話です。
これは、H19年度公表の「宇都宮市総合計画」にて唱い、政策として進めてゆく課題、施策、事業を公募の市民達が18ヶ月かけて議論そして提案する、といった位置付けです。
各分科会での話とは別に、市も「部会」という形で、関連課が寄り集まった会があり、市民会議より”抜けのない”内容の総合計画項目を検討しています。
先日、その部会と我々分科会とで合同会議を行いました。
目的は、お互いの議論している内容の相互把握と質議、意見交換を通して、実質施策を決めてゆく部会にて分科会からの内容を整理する、という感じ。
我々市民会議は、「宇都宮を日本一住みやすい街にする」という大目標に向け、先に挙げた重点課題を抽出し、交通、住、景観、環境分野での施策、事業例を考えるという流れの思考なのだが、市側は文字通りのタテ割。交通は交通、環境は環境、景観の為の景観事業。つまり、1施策に対して1担当課の中での話になってしまっている、という印象でした。

政策って確かに事業自体の発案や実行は1担当課なのかもしれないけれど、あくまでそれは市の目指す大きな目標の為の1要素です。こうして考えると、「政策の企画-検討-絞込み-施策化そして関連課への役割当て-管理-方向修正-評価」を担当する、いわば政策ディレクターにて構成される少人数のチームとその室が必須だと思います。施策実施の手法についても、学術関係者や、他地方都市、市政研究センター等とのニュートラルなコミュニケーションを取りつつ、創造的なスタッフの基地としての「室」として位置付ける。といった存在。スタッフは庁内から匿名立候補の上、面接にて選定。市長直属のチームとしてもいいかも知れません。死なば諸共、みたいな感じで。

政策は事務仕事で片付けるモノではなく、現状課題と将来予測から総合的にデザインしてゆく、相当な創造力と企画力が求められるものである。それに相応しいスタッフ、場所、権限、責任さらには空間を用意し進めていくべきなんじゃないかなぁと。
実際に、SONYとかOLYMPUS、TOYOTA等の会社は、新しいコンセプトを産み出し、企業の将来を導くコンセプトスタッフ、クリエイティブルームというようなものを特別に設けていたりします。
市も約50万人抱える大企業。創造性なしに将来を生み出せるワケないですよね。

例えば庁内か市庁舎の近所にこんな「政策ディレクター室」はいかが?

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