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栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
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いろいろな地域を巡っていると、車窓から景色がまず目に入り、「あ、エリアが変わったんだな」と感じる瞬間があります。
ここでは先日の越後妻有地域について。

写真で分かる通り、屋根に大きな特徴がありました。
棟の雪割り、カマボコ型倉庫、三角物置等々。
これらは全て日本有数の豪雪地帯だからこそのかたちです。
大雪を屋根に乗せたままだと、その重みで建物が崩壊してしまう。
ではどのようにスムーズに雪を落とすか。
そこから自ずとかたちが導きだされ、それらが集まり、街並ができてしまっています。
一番下の写真の雪囲いも豪雪地帯ならではのものです。冬には建物の1階部分は完全に雪に埋まってしまう。かといって1階部分を全て壁だけにしてしまうと他の時期に困る。では簡易的に取替の効く材料で囲えるようにしよう、というもの。

地域の環境により自ずと導きだされた「かたち」、その群によって出来てしまった街並ってなんか良いですね。この環境は自然環境だけではなく、立地環境があります。宿場町や流通団地なんかがそう。更に、時代環境というのもあるんだと思います。城下町や商店街なんかもそうなのでしょう。
環境の種はどうであれ、それに導かれるがままに建物をつくっていくこと。それらが自ずと地域の時代の独自な風景になってしまうこと。それ自体は良いことだと思います。
ここで非常に障壁となるのが、自分の周辺環境の自覚と、その良し悪しの判断です。tは一見悪いからといって否定して切り捨ててしまうことが嫌いです。その悪さも環境によって出てこざるを得なかったものだとすれば、それはそれで独自の、愛すべきキャラなんじゃないでしょうか。
そういえばtは5年前、ここ宇都宮市街地を立体駐車場で特徴付かないかと、駐車場自体をデザインし、大きな市街地模型まで作って市役所などで展示会をやってました。個人的には気に入ってたんですが、市民の方々にはアンチテーゼとしては毒が強すぎたみたいです。
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