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栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
立続けに、作品紹介。

松代、川西、十日町エリア

6「脱皮する家」 日本大学芸術学部彫刻コース有志
 空家を彫刻刀で彫り尽くすプロジェクト。
壁床天井建具家具、ありとあらゆる部分を1年以上かけて彫りまくったらしい。。。その執念がそのまま圧倒的に現れている。
意図はともかく、なんだか版画の中の空間に自分が居るような不思議な感覚。時間とか場所とか歴史とか関係なく、純粋に空間体験として自分が空間に呑み込まれていくような感覚。
足裏で感じる彫り跡もなかなか気持ちいい。。。
tの今回のNo.1はこれ。

7「影(ei)/来し方 行く先」 大谷俊一
 集落から集めた古い写真を透明フィルムに写し、空家の窓に張る。
僕らには知り得ない、集落の持つ時間。それを透過して今の風景が見える。床に映る。
その手法、表現の素直さが非常にいい。

8「記憶の扉」 安奎哲
 地域の建具で建てた小屋。
4x4=16の部屋が全て建具にて仕切られており、そこを自由に巡る。中には落書きが描かれていたり、当時のポスターのようなものが張られていたり。使用していた集落の住民にとってはそのキズひとつひとつも自分のモノであり、それらが開け閉めされながら繋がってゆく。ひとつの集落がそこに集約されているように感じた。

9「天竺」 豊福亮
 空家の内部が金色の装飾物で埋め尽くされている。
その外部とのギャップ、唐突さに圧倒。
日常の跡であるこの空間があまりにも非日常的なものに変化しているのを目の当たりにしたときに、類似した家に棲む地域の人は何を持って帰ることができるのか。

10「妻有の家」 エルリッヒ
 鏡で垂直映像とされた床に置かれた凡庸な家の壁。
純粋に、体験する楽しいアートとして秀逸。やっぱ遊んじゃう、遊ばされちゃう作品って認めざるを得ないんですね。
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