栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
8月末ですが、東京ビッグサイトで開催された、グッドデザイン賞プレゼンテーション会場に行ってきました。
もちろんただの観客としてですが。
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これは「1.良いデザインであるか」を基準に対象商品を審査し、 さらに「2. 優れたデザインであるか」 「3.未来を拓くデザインであるか」の2点において優れているポイントを明らかにします。
商品デザイン部門・建築・環境デザイン部門・コミュニケーションデザイン部門・新領域デザイン部門の計1,043件の受賞品がずらーーーーーーーーっと並んでいまして、
その中から後程15の特別賞/大賞が決定される訳です(もう結果は出てます)。
とても全部は見切れないので、僕は建築デザイン→新領域デザイン→コミュニケーションデザイン→商品デザインの一部といった順にて見てきました。
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言わずと知れた、「ふじようちえん」
ディレクションを、これまた言わずと知れた佐藤可士和
建築設計を、またまた言わずと知れた手塚夫妻が行っています。
屋上がデッキになっている楕円の園舎と囲まれた中庭が密接に関係する幼稚園となってます。
これは見に行ってみたいというか、メディアに出まくっているせいか、
見に行ってみないとちゃんとした評価が言いにくい建物です。
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とある物販店インテリアデザイン。
ジャングルジムのように1,2階をつなぐ立体格子が店舗に必要な様々な要素を受入れてます。
デザイナーからは何も意味を固定せず、利用者に使い道を開くいい一例だと思います。
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2件の隣り合った木造住宅を「隙間」側に開き、繋げています。
壊すでもなく、既存がすばらしい建物なわけでもなく、だけど
住まい手の関係性を最小限の操作で気持ちの良いものに変えるってことです。
手広くなってしまった住宅の減築、2世帯同居の様々な関係性、半ば古びてしまった建物の再価値付け、職住隣接の心理的距離感の必要性、退職後のライフスタイル、建物的には過密になってしまった戸建て地域の利用法等々、、、不動産的価値変動、個人的価値変動を上手く結び付ける必要性に迫られている時代になっているのでしょう。
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雑誌棚。オフィスはもちろん、家でもいいかも知れません。
人によっては、書籍購入のほとんどが雑誌になっている場合も多いと思います。
僕もその1人です。雑誌って、読んだら捨てるものを多いけど、特集によって買っているので、結構残しておきたいものが多い。更に、一度にいくつも雑誌を読まなくちゃいけなかったりします。本棚に入れると滑り倒れてしまったりして納まりがどうも悪い。雑誌は表紙が命。背表紙をみても楽しくないし内容がさっぱりわかりません。本屋さんでも表紙見せて売っています。「薄さ」「表紙重視」「手軽な入替え」という雑誌の特徴をシンプルに解決する1方向を示す棚です。
右は名古屋(?)駅地下通路における照明デザインです。長くて退屈な地下通路を人の動きに反応する照明システムにて刺激することにより、ただの通過空間がいち目的地として意識付きます。小さな目的地が近い距離で繋がっていくことで、歩いていて楽しいエリアになってきます。
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我がWILLCOMの展示ブースです。
皆ワキの下から覗き込んでいますが、中に入れないようになってるんです。携帯電話展示なのに触って試せない。なんか気になる商品があっても見るだけです。なんともサディスティックな展示。内容はよくわからないけど、印象度はバツグン。ひねくれ好きのWILLCOMファンにはいいのかな。通常の企業展示会でなく、この賞の観客に対しては商品展示よりも印象効果。あ、その通りです。
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これはゴミ袋。3種分別の例です。ゴミ袋が積み重なっている風景をもっとチャーミングにしてみよう、と。行政にアートディレクター的な人がいると、こういった楽しい解決法がバンバンでてくるのでしょうね。
最後に僕が一番ぐっときた製品がこちら。
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「社交ダンス練習用ロボット」
つっこみどころが多すぎて、何から触れればいいのやら。。。
僕はICC(初台)が大好きで、テクノロジーって楽しいもんだと思っています。
全ての技術が機能性だけを目指すのはおかしいことです。
マニアにはたまりませんけど。マニア心は皆が持っているものでもない。
もともと科学技術は、人間の持つ動物的「欲」から目覚ましい発展を遂げた訳です。
もっと言ってしまえば、独占欲と性欲。
本能的に誰もがもっている欲望というか、「悦び」をいかにしてして達成するか。
この達成に向っては、人は意外と手間を惜しみません。
そして誰もがもっているであろう「めんどくさい」ってこと。
相反する2つの「個人的な」感情を整理し、直感と技術を用いて
"うまいこと"具現化することがデザインなんだということを再確認です。
「エコ」とか「バリアフリー」とかはただの大義名分というか、
メインのテーマにはなり得ないことは皆、確信犯でやっています。
もちろんただの観客としてですが。
これは「1.良いデザインであるか」を基準に対象商品を審査し、 さらに「2. 優れたデザインであるか」 「3.未来を拓くデザインであるか」の2点において優れているポイントを明らかにします。
商品デザイン部門・建築・環境デザイン部門・コミュニケーションデザイン部門・新領域デザイン部門の計1,043件の受賞品がずらーーーーーーーーっと並んでいまして、
その中から後程15の特別賞/大賞が決定される訳です(もう結果は出てます)。
とても全部は見切れないので、僕は建築デザイン→新領域デザイン→コミュニケーションデザイン→商品デザインの一部といった順にて見てきました。
言わずと知れた、「ふじようちえん」
ディレクションを、これまた言わずと知れた佐藤可士和
建築設計を、またまた言わずと知れた手塚夫妻が行っています。
屋上がデッキになっている楕円の園舎と囲まれた中庭が密接に関係する幼稚園となってます。
これは見に行ってみたいというか、メディアに出まくっているせいか、
見に行ってみないとちゃんとした評価が言いにくい建物です。
とある物販店インテリアデザイン。
ジャングルジムのように1,2階をつなぐ立体格子が店舗に必要な様々な要素を受入れてます。
デザイナーからは何も意味を固定せず、利用者に使い道を開くいい一例だと思います。
2件の隣り合った木造住宅を「隙間」側に開き、繋げています。
壊すでもなく、既存がすばらしい建物なわけでもなく、だけど
住まい手の関係性を最小限の操作で気持ちの良いものに変えるってことです。
手広くなってしまった住宅の減築、2世帯同居の様々な関係性、半ば古びてしまった建物の再価値付け、職住隣接の心理的距離感の必要性、退職後のライフスタイル、建物的には過密になってしまった戸建て地域の利用法等々、、、不動産的価値変動、個人的価値変動を上手く結び付ける必要性に迫られている時代になっているのでしょう。
雑誌棚。オフィスはもちろん、家でもいいかも知れません。
人によっては、書籍購入のほとんどが雑誌になっている場合も多いと思います。
僕もその1人です。雑誌って、読んだら捨てるものを多いけど、特集によって買っているので、結構残しておきたいものが多い。更に、一度にいくつも雑誌を読まなくちゃいけなかったりします。本棚に入れると滑り倒れてしまったりして納まりがどうも悪い。雑誌は表紙が命。背表紙をみても楽しくないし内容がさっぱりわかりません。本屋さんでも表紙見せて売っています。「薄さ」「表紙重視」「手軽な入替え」という雑誌の特徴をシンプルに解決する1方向を示す棚です。
右は名古屋(?)駅地下通路における照明デザインです。長くて退屈な地下通路を人の動きに反応する照明システムにて刺激することにより、ただの通過空間がいち目的地として意識付きます。小さな目的地が近い距離で繋がっていくことで、歩いていて楽しいエリアになってきます。
我がWILLCOMの展示ブースです。
皆ワキの下から覗き込んでいますが、中に入れないようになってるんです。携帯電話展示なのに触って試せない。なんか気になる商品があっても見るだけです。なんともサディスティックな展示。内容はよくわからないけど、印象度はバツグン。ひねくれ好きのWILLCOMファンにはいいのかな。通常の企業展示会でなく、この賞の観客に対しては商品展示よりも印象効果。あ、その通りです。
これはゴミ袋。3種分別の例です。ゴミ袋が積み重なっている風景をもっとチャーミングにしてみよう、と。行政にアートディレクター的な人がいると、こういった楽しい解決法がバンバンでてくるのでしょうね。
最後に僕が一番ぐっときた製品がこちら。
「社交ダンス練習用ロボット」
つっこみどころが多すぎて、何から触れればいいのやら。。。
僕はICC(初台)が大好きで、テクノロジーって楽しいもんだと思っています。
全ての技術が機能性だけを目指すのはおかしいことです。
マニアにはたまりませんけど。マニア心は皆が持っているものでもない。
もともと科学技術は、人間の持つ動物的「欲」から目覚ましい発展を遂げた訳です。
もっと言ってしまえば、独占欲と性欲。
本能的に誰もがもっている欲望というか、「悦び」をいかにしてして達成するか。
この達成に向っては、人は意外と手間を惜しみません。
そして誰もがもっているであろう「めんどくさい」ってこと。
相反する2つの「個人的な」感情を整理し、直感と技術を用いて
"うまいこと"具現化することがデザインなんだということを再確認です。
「エコ」とか「バリアフリー」とかはただの大義名分というか、
メインのテーマにはなり得ないことは皆、確信犯でやっています。
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