栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
仙台の街の動きについて。
仙台には今や言わずと知れた、伊東豊雄設計、2001年開館の「せんだいメディアテーク」(以下smt)があります。仙台のシンボル定禅寺通りに面し、大きなガラスの箱の中をチューブ状の樹木のような縦動線(構造体でもある)がいくつも貫いている不思議な建物です(正面からは)。
僕が注目したいのは建築云々よりも、内部用途です。地下駐車場ー1F屋内広場・カフェ・アートグッズショップ(青山のスパイラルのよう!)ー2F総合案内・託児所・オフィスー3,4F仙台市民図書館ー5,6F大小ギャラリーー7Fスタジオ・シアター・映像ライブラリー等々もりだくさん。でもこれは市の施設。だから基本的に全てタダ。自ずと市民が集まってしまっています。ついでに図書や映像、常時行われている何かしらの展示に触れるわけです。
こういった利用法のルーズな施設を公共で運営するということは、まずあり得ないことなのですが、この建築家は設計のみならず、利用法の検討や定着にむけたワークショップ等を企画、ディレクションし、問題は多々あるとは思うが想像するに利用側からの評判の良いそして街にとっても文化的核となるような施設に成長を続けていると思います。
この街には東北大学、東北工業大学、宮城大学、東北学院大学など、いくつか大学があり、その中に建築学科や美術系の学生がいます。特に建築学科の学生が主催している「卒業設計日本一決定戦」がsmtを舞台に毎年行われていて、昨年は3000人規模となりオフィシャルブックも発行されました。


<smt外観と7Fライブラリー>
近辺には大規模アーケード街、飲み屋街があってこんなショップも。


<あるショップとセルフリノベーションギャラリー>
又、まちづくりの動きも活発で、
市東部のとても大きな卸町(倉庫街)に劇団の施設をリノベーションして設けたり、音楽スタジオを設けたり、そこに大きく関わった大学助教授(建築家)が空き倉庫に事務所を移転したり。



<演劇スタジオ群と音楽スタジオの入口と設計事務所>
倉庫街だけではなく、もちろんまちなかの商店街にも入り込み、今や商店街側から話を持ちかけられる状況になっています。幾度となくアートプロジェクトやパブリックスペースや個人所有廃墟を利用したプロジェクトが行われてきています。昨年は越後妻有アートトリエンナーレに出展もしました。このアート展には珍しく、都市型の提案だったと思います。
僕個人的に、地方発信でどこまでできるのか、そしてその効果がどのような形ででてくるのか、非常に興味を持って観察を続けています。もちろん栃木で利用できる手法を見つける為に。
その大きな原動力となってきた、東北大学の助教授であり建築家で上記倉庫の設計事務所代表である阿部仁史さんがこの4月で海外赴任が決まったそうです。ここまで育ってきたものが残った人、新たに来る人でどのように受継ぎ、転換していくのかを引き続き見て行きたいと思います。
そして実は、これらのプロジェクトにずっと関わっている方。実際に現場にて一番関わり続けているであろう方が僕の1才上の栃木県出身者なんです。これまでも帰省の度に何度か会ってて、先日のsmtでも偶然会ったりしたのですが、是非栃木に帰ってきて頂きたい一人です。これ読んでますよね、TKMさん!
仙台には今や言わずと知れた、伊東豊雄設計、2001年開館の「せんだいメディアテーク」(以下smt)があります。仙台のシンボル定禅寺通りに面し、大きなガラスの箱の中をチューブ状の樹木のような縦動線(構造体でもある)がいくつも貫いている不思議な建物です(正面からは)。
僕が注目したいのは建築云々よりも、内部用途です。地下駐車場ー1F屋内広場・カフェ・アートグッズショップ(青山のスパイラルのよう!)ー2F総合案内・託児所・オフィスー3,4F仙台市民図書館ー5,6F大小ギャラリーー7Fスタジオ・シアター・映像ライブラリー等々もりだくさん。でもこれは市の施設。だから基本的に全てタダ。自ずと市民が集まってしまっています。ついでに図書や映像、常時行われている何かしらの展示に触れるわけです。
こういった利用法のルーズな施設を公共で運営するということは、まずあり得ないことなのですが、この建築家は設計のみならず、利用法の検討や定着にむけたワークショップ等を企画、ディレクションし、問題は多々あるとは思うが想像するに利用側からの評判の良いそして街にとっても文化的核となるような施設に成長を続けていると思います。
この街には東北大学、東北工業大学、宮城大学、東北学院大学など、いくつか大学があり、その中に建築学科や美術系の学生がいます。特に建築学科の学生が主催している「卒業設計日本一決定戦」がsmtを舞台に毎年行われていて、昨年は3000人規模となりオフィシャルブックも発行されました。
<smt外観と7Fライブラリー>
近辺には大規模アーケード街、飲み屋街があってこんなショップも。
<あるショップとセルフリノベーションギャラリー>
又、まちづくりの動きも活発で、
市東部のとても大きな卸町(倉庫街)に劇団の施設をリノベーションして設けたり、音楽スタジオを設けたり、そこに大きく関わった大学助教授(建築家)が空き倉庫に事務所を移転したり。
<演劇スタジオ群と音楽スタジオの入口と設計事務所>
倉庫街だけではなく、もちろんまちなかの商店街にも入り込み、今や商店街側から話を持ちかけられる状況になっています。幾度となくアートプロジェクトやパブリックスペースや個人所有廃墟を利用したプロジェクトが行われてきています。昨年は越後妻有アートトリエンナーレに出展もしました。このアート展には珍しく、都市型の提案だったと思います。
僕個人的に、地方発信でどこまでできるのか、そしてその効果がどのような形ででてくるのか、非常に興味を持って観察を続けています。もちろん栃木で利用できる手法を見つける為に。
その大きな原動力となってきた、東北大学の助教授であり建築家で上記倉庫の設計事務所代表である阿部仁史さんがこの4月で海外赴任が決まったそうです。ここまで育ってきたものが残った人、新たに来る人でどのように受継ぎ、転換していくのかを引き続き見て行きたいと思います。
そして実は、これらのプロジェクトにずっと関わっている方。実際に現場にて一番関わり続けているであろう方が僕の1才上の栃木県出身者なんです。これまでも帰省の度に何度か会ってて、先日のsmtでも偶然会ったりしたのですが、是非栃木に帰ってきて頂きたい一人です。これ読んでますよね、TKMさん!
PR
カレンダー
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
最新情報
当社も入居するシェアオフィスが2010年4月スタートしました。入居希望の方、連絡下さい。
ユニオン通りにてフリーペーパー制作室を開設。編集&製作協力者、募集中です。
最新TB
プロフィール
HN:
taisei
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
宇都宮のこと、栃木のこと、街のこと、ロンドンのこと、建築のこと、不動産のこと、空間のこと、身体のこと、機能のこと、美術のこと、音楽のこと、映画のこと、妄想のこと、無駄なこと、予期しない出会い/組合せのこと、なんでもないモノゴトに惹かれます。
ブログ内検索