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栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
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かねてよりの念願であった、メルパルク日光霧降(ロバート・ヴェンチュ−リ他設計,1997年)に知人の御好意により宿泊してきました。
同じ栃木県内にありながら、ここに通じる日光霧降道路が昨年迄有料(900円位)だったせいで、見学さえも躊躇していたのですが、なんとか閉館最終日に行くことができました。
この設計者、代表作は1963年「母の家」「ロンドン・ナショナルギャラリー」にも。著書では「建築の多様性と対立性」です。僕の大学の時に教材にもなっていたものです。近代建築モダニズムの巨匠であるミースの「less is more」に引掛けて、「less is bore」と言ってしまったお洒落さんです。ポストモダニズムに影響を多大に与えた方です。

<外観>・・・庇型のハリボテ装飾
ニッポンで初めての設計に当たり彼なりにニッポンの調査をし、記号化を施しました。
上の写真は切妻屋根ですね。見事にぺらっぺらです。
そしてメインのビレッジストリート。

ラミネート印刷の、ニッポンの商店街の記号達です。
ポストや造花飾り、電柱、提灯、自販機等々、賑やかに装飾されています。
このアトリウムは屋外に連続していて、ハリボテも屋外まで配置されているのですが、ここは日光国立公園内、彩色は省かれています。
さらにスパ棟。

片面緑、片面黄色のもみじのハリボテに囲まれたプールです。外側柵にはお花の照明が配置。
意外に気持ち良い空間。
そして客室。

<テーブル><カーペット><カウンター引出し>
ハリボテを存分に見てから部屋全体を見ると一見拍子抜けなのですが、断面を強調した家具類、なんだか馴染みのあるパターンの壁紙・カーペットはなかなかなものかと。テーブル、ウチに欲しいです。

ここに行ってすぐ思い浮かんだのは、「越後妻有アートトリエンナーレ」の初回(2000年)。当時は結構外国人現代美術家を呼んでいて、彼ら独自のニッポン感により作品を制作。結果、カカシをモチーフにした作品が妙に多かった気がします。
しかし使い手の反応や効果が全く違う。越後はアートではこれまで全く関係のなかった住民がびっくりしながらもその存在を楽しんでいるのに対し、メルパルクは宿泊者にとっては全く関係のないもののように普通に浴衣で歩き、バイキングで食事をし、お土産物を物色しています。EVホール毎に置かれているブロイヤーチェアなんて誰も座った形跡がありません。これはこれで背景と行為とのギャップは見ていて楽しいのですが。。。あと全体を体験した中でのアンバランスさはスリリングです。
でもなんだろう、勿体無いなと思いました。貧乏性なんですかね。
「アート」と建築物の「装飾」との違いなんでしょうかね。
それならアートの方が好きです。
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宇都宮のこと、栃木のこと、街のこと、ロンドンのこと、建築のこと、不動産のこと、空間のこと、身体のこと、機能のこと、美術のこと、音楽のこと、映画のこと、妄想のこと、無駄なこと、予期しない出会い/組合せのこと、なんでもないモノゴトに惹かれます。
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