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栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
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これの続きです。
2005年の帰国直後、宇都宮市まちづくり推進機構「向明公園活用班」は消滅し「妖精のまちプロモーションワーキンググループ」(以下、WG)と名を変えてしまいました。しかしリーダーは変わらず、声を掛けて頂き、引続き参加することになりました。
名目は変われど、僕の参加目的は全く変わらないことを条件に会議に参加している中で、
当WGでは童話コンペ(絵本発行に続く)と当公園整備を2大プロジェクトとして活動することになり、童話に口を出しつつ、公園の方向性・手法提案と実行を担当することになりました。

ちなみに隣接商店街の状況はというと、だいぶ様子が変わっていました。
公園に面する大半の商店が撤退・閉店にて100円Pとなっており、ますます歩く人もまばらとなっていて、建替えの話が湧いたり消えたり。向いのブロックでは再開発ビルが建設中。その隣も計画が着々と進んでいたり。
いよいよこのブロックが取残される予感が現実味を帯びてくると同時に、僕の中では現在持っているものを活かしつつ、キャラクターを育てることのできる唯一のブロックとしての価値が上昇中。

そんな中、公園の提案を幾つか。

大谷石を全体に渡り高低差をつけながら敷詰め、「大谷石の丘」を形成。
古代アゴラの様に人々が集い、ものごとが巻起こってゆく舞台として整備。
そしてアプローチ焦点にシンボルツリー+ライトアップ。

お次は、

アプローチ軸上に大谷石敷きの歩道シンボルツリー+ライトアップ。そこから白い壁に向い、緑の丘が畝る。
両方とも敷地に高低差を設けています。土工事は少々面倒なのですが、利用者がここを使うヒントとなるものです。敷地内のどの地点に居ても大差のない場所を提供するのではなく、メリハリをつくり出すことにより、利用者が使い道を選択する。個々人がお気に入りの地点を見つけ、気分により使い分けてもらえればいいなと考えました。

これは入口。

ゲート的なものができないか、とのことで提案したものです。
サビ加工したコールテン鋼をライトアップしたものです。焦点にシンボルツリーも見えます。

正直、数年前の提案より随分とスケールダウンした感が否めません。
理由はまず、近隣との関係を持たずに公園の整備としてできることしかできないということ。
次に、行政(公園緑地課しか関与できない)としてはここは公園として整備を完了しているということなので、これ以上手を加えるなら自腹でしかも億分の0.00001%も事故の可能性のあるものはダメ、ということ。
しかし近隣の状況としては切迫しているのは現実。一気に進められるまでじっくり案と人をを育てている訳にはいきません(この時点で既に5年以上経っていますが)。この貴重な空間が周辺を、貴重な周辺が公園を道連れに衰退するのを見ているだけではまずい。いや考えてはいたんだけどね、とか、途中迄は動いてみたんだけどね、とかはここではやってはいけないなということで、
最初は地味だけど、何の直接的効果も出ないかも知れないけど、少しでもこれまで関わった多くの人達が多大に労力をかけてきた欠片でも刻印することで、何かしらの舞台としてスタートすることができないか、と絞りに絞り、諦めに諦め、2007年にようやく
1、シンボルツリー+ライトアップ
2、テーブルセット  が設置出来ることになりました。
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