忍者ブログ
栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
バービカンセンターへ。
ここは劇場とギャラリー、集合住宅と店舗等々が一体となった再開発。
1960年代の設計です。まさにレトロモダンの塊。かっこいいっす。

コンクリートの力強い造型と、陰影、質感、そして人口照明。
レトロフューチャーとでもいいましょうか。

今のロンドンの新築ビルは、フォスターの全面ガラスビルのようなものばっかりで
あまり面白みがありません。
ずーーーっと石と木でしか建物を囲めなかったし、天気のいい日が少ないので
憧れるんだろうな、とは思うのですが、なんかそぐわないのです。
その点、30年以上前とはいえ、ここはいい。
地場を継承したモダニズムの匂いがぷんぷんです。

もひとつ僕の大好きな施設、ICAへ。
残念ながら改装工事中だった為、今回は入れませんでしたが、
ギャラリー、本屋、上映室、ライブ、カフェ、バーが一緒になった文化施設です。
留学当初、ここのカフェを見つけた時にはひとりでかなり悦にいってました。
すいてるし薄暗いし、ソファあるし、コーヒー安いし、喫煙OKだし。
映画は若干マニアックなものが多く、本屋は美術書やデザイン書。
ライブも小さいレーベルのバンドから何から、1000円で見れます。
こんな施設を宇都宮でもやりたいなぁ〜と常々思ってます。

学校のあったSOHOエリアへも行きました。
しみじみと学校を見て当時のイカれ具合を取戻したり。

ここがセントラルセントマーチン美術大学。
この校舎はファインアートとファッションコースのみ。
だからなのか、どっか変な感じの人が多かったです。
他の全てのコースは一つの大きな校舎にまとめられていて、
ここはさながら隔離病棟のようでした。もちろん出入りは自由でしたが。
近くには建築留学で有名なAAスクールとロンドン大学バートレット校があったので
何度か覗きに行かせてもらいました。とても便利な立地です。
そいうや昔、東京芸大の授業も潜って受けてたような。。。


色々と巡り、頭の中も巡らせ、
帰国以来、日本の栃木での常識/非常識、留学生活で得てきたことと、
そのなかで使えること/使えないこと、等々を見直すことが出来た気がします。
こちらでは自然にできていたモノの考え方、なんの前作業もなしで個性や独自の手法を認めてくれる状況、
栃木では理解してもらうために必要なのに後回にしてしまっていたこと、その為に帰国後の仕事のなかで封印していたこと忘れてしまったこと、知らず知らずに押えていた感覚、関係なくずっともっている考え方やり方、
などなど、再度訪れたおかげで確認できたことは大きかったと思います。
あくまで自分の中での内省としての確認なので、言葉では表現しにくいし、
直接デザイン面ですぐに目に見えてくるものではないのですが、
この先余計な後戻りをしない為にもとても重要な10日間でした。

やっぱり何年かおきには行かないといかんですね。
でも、禁煙法が施行されて、コーヒー飲みながらやビール飲みながら
タバコが吸えなくなってしまったのでとてもじゃないけど今は住めないです。。。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
[98] [97] [96] [95] [94] [93] [92] [91] [90] [89] [88]
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新情報
当社も入居するシェアオフィスが2010年4月スタートしました。入居希望の方、連絡下さい。
ユニオン通りにてフリーペーパー制作室を開設。編集&製作協力者、募集中です。
最新CM
[05/11 敬語のマナー]
[10/10 HM]
[09/11 t]
[07/14 ふじぽん]
[07/12 t]
最新TB
プロフィール
HN:
taisei
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
宇都宮のこと、栃木のこと、街のこと、ロンドンのこと、建築のこと、不動産のこと、空間のこと、身体のこと、機能のこと、美術のこと、音楽のこと、映画のこと、妄想のこと、無駄なこと、予期しない出会い/組合せのこと、なんでもないモノゴトに惹かれます。
ブログ内検索
忍者ブログ / [PR]
/ テンプレート提供 Z.Zone