栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
去る6月21日夏至、ユニオン通りの雑貨店padparadschaと、画材店の白木屋の共催でナイトギャラリーが開催されました。
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キャンドルの炎に浮び上がるアーチストの作品達。
くっきりしたスポットライトの中で見るのとは違い、
絵画でも立体感が生まれてきてました。
さらに人が動くと、息をすると、炎が揺らめき、またまた表情を変える。
こういう見られ方を前提には造られていない作品なのだけど、
炎の中では消えてしまう作品、引立つ作品、とくっきり分かれていた印象です。
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美術作品展って、作家はもちろんなのですが、
一番大切なのはキュレーター。
作家と場所とお客さんとそれらの組合せを設定する立場のひとです。
欧米では名キュレーターと呼ばれる人がいて、作家の事は知らなくても、
この人がセレクトし、設定した展示会であれば行く価値あり、ということになってます。
若手作家もこういう人がいてこそ、早いうちにこれだ、という方向性を見い出し、
実社会での反応にもまれながら育っていくのです。
ミズマさんやコヤマさん等、日本でもそういう志の方々がギャラリストとして現れてきてはいますが、
まーだまだ足りないし、地方都市ではまず成立しないでしょう。
自腹を切って、もしくは無料で、作家自身が展示会を開催するのはいいのですが、
見に来る人が結局、友人や家族では、ただの文化祭です。
見に来る人も、絵が上手だったり、大きかったり、かわいかったりで満足。
行政も、作家でなくそれを一般に届ける立場の人(=キュレーター)に対して支援してこそ、
見る人も作家も共に育っていく状況を作れるのではないでしょうか。
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話は戻りますが、主宰者の2人はユニオン通りにお店を構え、
これからも居続けるであろう人達。
そして同年代。アラウンド30。いわゆるアラサーです。
ユニオン通りにはこの年代のオーナーさんがたくさんいます。
そのうちの何人かで、通りの将来に向けてもんもんと話合ったりしています。
何十年前からの生鮮3品や呉服/婦人服等の日用品、生活必需品の商店街。
それらが僕が高校生の頃には、古着屋や中古レコード屋が混じりあい、
いいバランスだった記憶があります。
今は生活商店街としての色はほとんどなく(数としては意外に残ってますが)、
同じようなお店ばっかりで、そして10代向けばっかりで、
なんだか行きづらい場所という印象かと思います。
でも、いい感じのセレクトショップがあったり、美味しい飲み屋もあったり、
そして老舗の履物屋さんがあり、八百屋さんもしっかりあります。
僕自身、ここに居を構えて2年以上になりますが、
この年代でも結構楽しいエリアです。確かに、たまに高校生達がじゃまくさい時もありますが。
栃木県内では今やNo.1とも言えるこの商店街も
中心街の空洞化や、エリアとしての方向性のなさから、将来に不安を抱えています。
とはいえこれだけのショップが、しかもチェーンでないショップが
密度濃く集まっていながらもなんとか保てている所は全国の地方都市ではまれです。
だからこそ今のうちに、20年後も現役で、責任を取らざるを得ないこの年代が
長い目でそして確実な成長に向けて検討し、行動をしないといけなくなってるんです。
今の状況では、いつコンビニやファーストフード店が出店しても文句を言えない。
個々のショップが自店の個性を伸ばしに伸ばし、お互いのお店がそのウリを知っている。
一つの気に入ったお店を発見できれば、そこから無尽蔵にネットワークが拡がり
ショップ巡りが楽しいものとなります。そうなれば、途中にカフェもできるでしょう。
自分の個性が明確な人は、人の違う個性も認めることができるんです。
そんな人達がとりあえず来るエリアになっていくように動いていければいいなぁ、
というのが個人的想いです。
ちなみに、このナイトギャラリーは冬至の日にも行われるみたいです。
キャンドルの炎に浮び上がるアーチストの作品達。
くっきりしたスポットライトの中で見るのとは違い、
絵画でも立体感が生まれてきてました。
さらに人が動くと、息をすると、炎が揺らめき、またまた表情を変える。
こういう見られ方を前提には造られていない作品なのだけど、
炎の中では消えてしまう作品、引立つ作品、とくっきり分かれていた印象です。
美術作品展って、作家はもちろんなのですが、
一番大切なのはキュレーター。
作家と場所とお客さんとそれらの組合せを設定する立場のひとです。
欧米では名キュレーターと呼ばれる人がいて、作家の事は知らなくても、
この人がセレクトし、設定した展示会であれば行く価値あり、ということになってます。
若手作家もこういう人がいてこそ、早いうちにこれだ、という方向性を見い出し、
実社会での反応にもまれながら育っていくのです。
ミズマさんやコヤマさん等、日本でもそういう志の方々がギャラリストとして現れてきてはいますが、
まーだまだ足りないし、地方都市ではまず成立しないでしょう。
自腹を切って、もしくは無料で、作家自身が展示会を開催するのはいいのですが、
見に来る人が結局、友人や家族では、ただの文化祭です。
見に来る人も、絵が上手だったり、大きかったり、かわいかったりで満足。
行政も、作家でなくそれを一般に届ける立場の人(=キュレーター)に対して支援してこそ、
見る人も作家も共に育っていく状況を作れるのではないでしょうか。
話は戻りますが、主宰者の2人はユニオン通りにお店を構え、
これからも居続けるであろう人達。
そして同年代。アラウンド30。いわゆるアラサーです。
ユニオン通りにはこの年代のオーナーさんがたくさんいます。
そのうちの何人かで、通りの将来に向けてもんもんと話合ったりしています。
何十年前からの生鮮3品や呉服/婦人服等の日用品、生活必需品の商店街。
それらが僕が高校生の頃には、古着屋や中古レコード屋が混じりあい、
いいバランスだった記憶があります。
今は生活商店街としての色はほとんどなく(数としては意外に残ってますが)、
同じようなお店ばっかりで、そして10代向けばっかりで、
なんだか行きづらい場所という印象かと思います。
でも、いい感じのセレクトショップがあったり、美味しい飲み屋もあったり、
そして老舗の履物屋さんがあり、八百屋さんもしっかりあります。
僕自身、ここに居を構えて2年以上になりますが、
この年代でも結構楽しいエリアです。確かに、たまに高校生達がじゃまくさい時もありますが。
栃木県内では今やNo.1とも言えるこの商店街も
中心街の空洞化や、エリアとしての方向性のなさから、将来に不安を抱えています。
とはいえこれだけのショップが、しかもチェーンでないショップが
密度濃く集まっていながらもなんとか保てている所は全国の地方都市ではまれです。
だからこそ今のうちに、20年後も現役で、責任を取らざるを得ないこの年代が
長い目でそして確実な成長に向けて検討し、行動をしないといけなくなってるんです。
今の状況では、いつコンビニやファーストフード店が出店しても文句を言えない。
個々のショップが自店の個性を伸ばしに伸ばし、お互いのお店がそのウリを知っている。
一つの気に入ったお店を発見できれば、そこから無尽蔵にネットワークが拡がり
ショップ巡りが楽しいものとなります。そうなれば、途中にカフェもできるでしょう。
自分の個性が明確な人は、人の違う個性も認めることができるんです。
そんな人達がとりあえず来るエリアになっていくように動いていければいいなぁ、
というのが個人的想いです。
ちなみに、このナイトギャラリーは冬至の日にも行われるみたいです。
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無題
おひさしぶりです。
お元気そうですね。
感慨深いはなしですね。
宇都宮は中心部の空洞化がすすみ、一昔前にあったようなちょっとアンダーグラウンドな空気感がうすれてしまったように感じています。年をとってきたせいもあるのかもしれないけれど、正直魅力のあるお店は確実にすくなくなってしまった風に感じたからだとおもいます。私も宇都宮に在住でありながら、今はすっかり鹿沼のネコヤド界隈の方達の方に楽しさを感じ移行してしまっています。
小さくてもホっとできたり、アバンギャルドだったり、コンセプトがわけもなく頼もしかったり。とにかく、何でものいいけどそのことを大好きでよくわかっている。褒めたりみとめたり楽しさを伝えたり、間違っていることをNOと言えたり。楽しいことを伝える情熱に溢れていたり。そんなことが共存していると、きっと楽しいのにね。私は商業的なレベルの話はできないので、そこら辺のことはよくわかりませんけどね。とにかくそんな人達があつまっている場所があったらいいのはたしかですね。
お元気そうですね。
感慨深いはなしですね。
宇都宮は中心部の空洞化がすすみ、一昔前にあったようなちょっとアンダーグラウンドな空気感がうすれてしまったように感じています。年をとってきたせいもあるのかもしれないけれど、正直魅力のあるお店は確実にすくなくなってしまった風に感じたからだとおもいます。私も宇都宮に在住でありながら、今はすっかり鹿沼のネコヤド界隈の方達の方に楽しさを感じ移行してしまっています。
小さくてもホっとできたり、アバンギャルドだったり、コンセプトがわけもなく頼もしかったり。とにかく、何でものいいけどそのことを大好きでよくわかっている。褒めたりみとめたり楽しさを伝えたり、間違っていることをNOと言えたり。楽しいことを伝える情熱に溢れていたり。そんなことが共存していると、きっと楽しいのにね。私は商業的なレベルの話はできないので、そこら辺のことはよくわかりませんけどね。とにかくそんな人達があつまっている場所があったらいいのはたしかですね。
そりゃそうです
マツシマさん、どうもです。
>私も宇都宮に在住でありながら、今はすっかり鹿沼のネコヤド界隈の方達の方に楽しさを感じ移行してしまっています。
そりゃそうです。居心地がよくて、自分の思う意見が言えて、しかもそれに対して応えてくれたり正してくれたり良い具合にほっといてくれたり。ゆったりと自分のペースや個性を保ちつつ、刺激も得られる。
そーゆことが許される場所が確かに宇都宮では見当たらないのであれば、鹿沼に行きますね。ホントは近くに欲しいんですけどね。
僕が2010にはOPENしたいと企んでいる「シェアオフィス&ショップ」はそんな場所にしていきたいと思っています。
まだ物件もシェアメイトも見つかってないんですけど。。。
>私も宇都宮に在住でありながら、今はすっかり鹿沼のネコヤド界隈の方達の方に楽しさを感じ移行してしまっています。
そりゃそうです。居心地がよくて、自分の思う意見が言えて、しかもそれに対して応えてくれたり正してくれたり良い具合にほっといてくれたり。ゆったりと自分のペースや個性を保ちつつ、刺激も得られる。
そーゆことが許される場所が確かに宇都宮では見当たらないのであれば、鹿沼に行きますね。ホントは近くに欲しいんですけどね。
僕が2010にはOPENしたいと企んでいる「シェアオフィス&ショップ」はそんな場所にしていきたいと思っています。
まだ物件もシェアメイトも見つかってないんですけど。。。
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最新情報
当社も入居するシェアオフィスが2010年4月スタートしました。入居希望の方、連絡下さい。
ユニオン通りにてフリーペーパー制作室を開設。編集&製作協力者、募集中です。
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taisei
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性別:
非公開
自己紹介:
宇都宮のこと、栃木のこと、街のこと、ロンドンのこと、建築のこと、不動産のこと、空間のこと、身体のこと、機能のこと、美術のこと、音楽のこと、映画のこと、妄想のこと、無駄なこと、予期しない出会い/組合せのこと、なんでもないモノゴトに惹かれます。
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