栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
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京都一人旅報告です。
目的は茶室巡りを中心に茶の研究とリノベーション事例体験。
何回かに分けて書いていきます。
1864年生れの日本画家、竹内栖凰の東山私邸が、
レストラン「The Garden Oriental」として生まれ変わりました。

手掛けたのは東京にある会社。業務内容はホテル・レストラン・ウエディング・コンサル等々、精力的な会社です。レストランに関しては、東京・京都・神戸・福岡と大都市だけに留まらず長野・徳島にまで展開しています。基本は歴史/由緒ある建物のリノベーション。徳島では工場跡だそうです。


平日のカフェタイムに行ったせいか他のお客はほぼ居ず、貸切り状態でした。
僕はこの中庭に面した格子窓脇のテーブルへ付き、チョコ系のデザートとコーヒーを。
なんていうか、とてもいい。。。なんだろう。
空間と味とサービスとか、とても一体感があるというか。
どっしり感と適度な湿り気、ツヤ、歪み、におい、柔らかさ、流れ、暗さ、、、
そういった要素が全てひとつの方へ向っている感じ。
うまく言えないが、とても質のよい「居心地が良さ」を久々に味わいました。
決して高飛車でも背伸びでもなく、本質的に落着きがある空気感です。


しかし、いいなぁ〜。という素直な感想と
こういった空間がきちんと成立していることの励みと同時に、
悔しさが僕の中では大きかったのが正直なトコロです。
栃木にこういった物件がない悔しさなのか、
こういった感覚を30過ぎても久しぶりにしか味わえない悔しさなのか。
間違いないのは、ここまでの質と一体感をもつ空間創りに今だ携れないもどかしさ。
京都とは空気の流れが違うから、全く同じモノはできないし、求めない。
でも材料は違えど、栃木で同じ質と一体感のレベルに達することは可能です。
店舗でなくても、住宅でもオフィスでもOK。




マネージャーの方にお願いし、邸内くまなく案内して頂きました。
僕の居たのはバースペースで、別にダイニング、パーティールーム、個室等々。広い!
又東京の会社ということで、ある種排他的な京都で、しかも祇園エリアでやっていくのに問題はないのか尋ねたところ、新築ではなく近隣の方々も気にしていた「由緒ある廃虚」を活かしたこと、会合には必ず参加していることでうまく付き合っていけてるとのこと。この姿勢は素晴らしいと思いました。
使用している敷地内だけではなく、近隣も含めて価値を見い出し、そこへも労力を惜しまないこと。
極端にいうと地域の文化を貪り喰うとも言える、チェーン店にはない考えだと思います。
それが出来たことで周辺のステイタス(地価とも言えますが)を上げていく意識がないと。



こうみると、この建物は侘びとかさびとかではなく、
「艶」「艶やかさ」「色気」(同じ意味ですが)を持っています。
削ぎ落したミニマルでストイックな美しさって確かにあるのかも知れませんが、
人間それでは退屈。疲れてしまいます。
実は遊び心や欲望を「ちょいと出す」そして「煙に巻く」そんな所作にこそ
日本人は親近感や色気、美しさを感じるのかもしれません。
「くすぐられる」とか「ぐっとくる」とか。
一番大切にしたい感覚です。
目的は茶室巡りを中心に茶の研究とリノベーション事例体験。
何回かに分けて書いていきます。
1864年生れの日本画家、竹内栖凰の東山私邸が、
レストラン「The Garden Oriental」として生まれ変わりました。
手掛けたのは東京にある会社。業務内容はホテル・レストラン・ウエディング・コンサル等々、精力的な会社です。レストランに関しては、東京・京都・神戸・福岡と大都市だけに留まらず長野・徳島にまで展開しています。基本は歴史/由緒ある建物のリノベーション。徳島では工場跡だそうです。
平日のカフェタイムに行ったせいか他のお客はほぼ居ず、貸切り状態でした。
僕はこの中庭に面した格子窓脇のテーブルへ付き、チョコ系のデザートとコーヒーを。
なんていうか、とてもいい。。。なんだろう。
空間と味とサービスとか、とても一体感があるというか。
どっしり感と適度な湿り気、ツヤ、歪み、におい、柔らかさ、流れ、暗さ、、、
そういった要素が全てひとつの方へ向っている感じ。
うまく言えないが、とても質のよい「居心地が良さ」を久々に味わいました。
決して高飛車でも背伸びでもなく、本質的に落着きがある空気感です。
しかし、いいなぁ〜。という素直な感想と
こういった空間がきちんと成立していることの励みと同時に、
悔しさが僕の中では大きかったのが正直なトコロです。
栃木にこういった物件がない悔しさなのか、
こういった感覚を30過ぎても久しぶりにしか味わえない悔しさなのか。
間違いないのは、ここまでの質と一体感をもつ空間創りに今だ携れないもどかしさ。
京都とは空気の流れが違うから、全く同じモノはできないし、求めない。
でも材料は違えど、栃木で同じ質と一体感のレベルに達することは可能です。
店舗でなくても、住宅でもオフィスでもOK。
マネージャーの方にお願いし、邸内くまなく案内して頂きました。
僕の居たのはバースペースで、別にダイニング、パーティールーム、個室等々。広い!
又東京の会社ということで、ある種排他的な京都で、しかも祇園エリアでやっていくのに問題はないのか尋ねたところ、新築ではなく近隣の方々も気にしていた「由緒ある廃虚」を活かしたこと、会合には必ず参加していることでうまく付き合っていけてるとのこと。この姿勢は素晴らしいと思いました。
使用している敷地内だけではなく、近隣も含めて価値を見い出し、そこへも労力を惜しまないこと。
極端にいうと地域の文化を貪り喰うとも言える、チェーン店にはない考えだと思います。
それが出来たことで周辺のステイタス(地価とも言えますが)を上げていく意識がないと。
こうみると、この建物は侘びとかさびとかではなく、
「艶」「艶やかさ」「色気」(同じ意味ですが)を持っています。
削ぎ落したミニマルでストイックな美しさって確かにあるのかも知れませんが、
人間それでは退屈。疲れてしまいます。
実は遊び心や欲望を「ちょいと出す」そして「煙に巻く」そんな所作にこそ
日本人は親近感や色気、美しさを感じるのかもしれません。
「くすぐられる」とか「ぐっとくる」とか。
一番大切にしたい感覚です。
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