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栃木県宇都宮市の空間プロデューサーの日々報告
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京都報告も最後です。帰ってきてから1ヶ月以上経ってしまいました。
やっとこの旅も終われそうです。

帰りの車中で読む本を探していました。
1册は僕の好きな、高速道路のジャンクションの写真集。
もう1册は、赤瀬川原平著の「利休-無言の前衛-」
赤瀬川氏はかつてハイレッドセンターとして、横断歩道を掃除したり、千円札を精密に手書きで写して作品にしたら起訴されたり。現在では今和次郎の考現学に端を発する、「路上観察」の大家として君臨されている方です。
赤瀬川氏が利休? と驚き興味を惹かれ、大急ぎで購入し車内へ。

氏がこの本を書く切っ掛けとなったのは、
1989年公開の映画「利休」の脚本を、企画・監督である勅使河原宏氏から依頼されたこと。
勅使河原宏氏は草月流の家元、勅使河原蒼風の子でありながら、
イサム・ノグチと美術展をしたり、歩道橋をデザインしたり、さらに「砂の女」「他人の顔」など
これまた僕の好きな安部公房原作の映画を製作してたりしていて、無視できない存在の方です。
その方が、その当時は完全に路上観察に没頭していて、日本の歴史には相当疎かった(「考現」なので仕方ないですが)赤瀬川氏に脚本を振ったという、その人選が凄い。

そのタイミングは偶然にも、赤瀬川氏が路上観察を内省している時期。
路上観察は、作為のない現象を観察/解釈することで、
自己観察が深まっていく、そんな行為(遊び)です。
氏がハイレッドセンター時に行っていた、作為たっぷりのいたずらを日常生活にて行う。
その延長線上に生まれてきた行為です。
言い換えればこれは、日常の現象やそこからこぼれ出てきたモノ達にほれぼれすること。
なにやらこれは、利休が欠けたり歪んだりした茶碗を名品と感じた気持ちに似ているんじゃないかという言葉があるときぼそっと発せられた、その後に脚本の話が舞い込んできたそうです。

お誘いのいきさつはともあれ、
僕は驚きと喜びと気持悪さが同居したような、不思議な気持ちになりました。
前回書いた茶室への興味と、遊びとして自己訓練として行っていた路上観察。
その2者が、いとも簡単に出会ってしまった訳です。
真面目に空間創りに向き合おうとした上での研究対象である茶室。
真面目に空間にばっかり向かい合っていると疲れるので、遊びで(本気ですが)行っていた路上観察。
自分の中ではあくまで切り離されたモノであり、
切れていてるからこそ、両方を楽しめ、集中できるという存在でした。
それが繋がってしまった。。。
結構大事件です。
自分の中で、多方向に伸びた興味や知的好奇心。その分裂感。バランスの悪さ。
そんな状態が心地よくって楽しいのに、先っぽで繋がってしまいました。
これが円を描いているのか、周波のように一度目の交差が起きただけなのか。
後者をお願いしたいです。どうせやめられないですし。
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宇都宮のこと、栃木のこと、街のこと、ロンドンのこと、建築のこと、不動産のこと、空間のこと、身体のこと、機能のこと、美術のこと、音楽のこと、映画のこと、妄想のこと、無駄なこと、予期しない出会い/組合せのこと、なんでもないモノゴトに惹かれます。
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